クレジットカードの申込時に、キャッシングを付与するかどうか、付与する場合いくらにするか?という項目がありますよね。
実は、これ、クレジットカードの発行審査のときに大きな影響がある項目なんです。属性によっては、キャッシング枠を付与しただけで、可決するはずだった人が否決になる場合があります。
ショッピング枠とキャッシング枠
クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠の2つの枠を設定することができます。
基本的には、
①ショッピング枠のみ
②ショッピング枠+キャッシング枠
となっています。ちなみにキャッシング枠のみと言うのはありません。というかそれはただのローンカードです。ショッピング枠は、通常の買い物などでクレジットカード払いをするときに使える枠。キャッシング枠は、お金が足りないときなどに、主にATMなどで現金を借り入れ出来る枠となります。通常、ショッピング枠は1回払いや2回払なら、利息なし、3回払い以上やリボ払いなどは、12%前後の利息(手数料)がかかってくる場合が多いです。一方キャッシング枠については、1回払でもリボ払いでも15%前後の利息(手数料)がかかるところが大半です。
クレジットカード審査においてのキャッシング枠の影響
クレジットカードの審査の際に、このキャッシング枠も付帯できますよといった記述もありますが、このキャッシング枠、カードを作る際にとても審査に影響してきます。
キャシング枠は、例えば、30万のキャッシング枠があった場合、この人は、30万円の借金ができる(ある)と判断され、審査に不利になります。
キャッシング枠を付与すると、審査が有利になる?
よく間違った審査情報として、「キャッシングの利益は、カード会社に有益なので、審査が有利になる。」
これは、半分当たってますが、半分間違っています。
前述したとおり、基本的にカードのキャッシング枠はショッピング枠よりも高い利率に設定されているため、カード会社は、キャッシングをしてもらったほうが儲かります。ただし、これはあくまでもカード会社のメリットであり、利用者側の審査にはかなり影響してきます。
キャッシングしている人=お金に困っている人という認識があるため、申し込む際は可能な限りキャッシング枠は「希望しない」に設定することが審査通過の秘訣となります。
また、クレジットカードを持っていると、クレジットカード会社から、キャッシング枠をつけられますという勧誘がありますが、これも特別な理由がない限りはお断りしたほうが、自分の審査スコアリングに悪い影響を与えることを避けることができます。